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勝ち組でもなく、負け組でもない人生は可能なのか?(第二回):競争と戦いの果てにトランプ政権誕生

厳しい競争社会の中で

 

米国は、日本よりも競争が厳しいと言われる。私自身も米国に2年間留学して、そう思った。

とにかく自己主張が強い。負けん気が強いというのか、我が強いというのか。妥協しない。

それはそれでいい面もあるんだけれど。

大学院の授業なんかでも、黙っていたら

馬鹿

だと思われてしまう。だから、みんなが何とか発言の機会をとらえて発言する。そして、議論がどんどん進行していって、こちらは、せっかく温めていた持論を発表するチャンスを失う。

ある時、授業を見ていておもしろいことに気がついた。

アジア系の留学生は、日本人、中国人、韓国人、ベトナム人を問わず、わりと大人しめなのだ。先陣を切って発言するのは欧米人や留学経験の長い留学生、つまり高校や大学からずっと米国に留学している学生たちが多かった。

アジア系は、わりと控え目なのかもしれない。文化のせいなんだろうか。

とにかく、米国では自己主張しなければ、生き残れない。

これは、学校の授業に限ったことではない。ビジネスの場でも同じことである。すべては競争で、戦いなのだ。勝つか、負けるか。

 

トランプ政権誕生

 

現在、アメリカでは、一部の国の人々の米国への入国拒否問題をめぐって大騒ぎになっている。

トランプ大統領が、これらの人々の米国への入国を禁止する大統領令に署名したけれど、連邦地裁がその大統領令の効力を停止したからだ。

この問題をめぐって、米国が世論を二分した大混乱に陥るだろうと、報道されている。相次ぐ抗議デモが米国内だけではなく、諸外国でも起こっている。

そんな報道を見ていると、

トランプ政権も、もう終わりだな

と思いがちなのだが。

もう終わりどころか、トランプ政権はなかなか健闘しているのだ。

先日、ロイターが行ったこの入国禁止令に関する世論調査では賛成が49%と、反対の41%を上回っている。

お、なかなか健闘しているぞ、トランプ。

メディアでも様々に報道されているように、トランプの支持基盤は没落した中間層だと言われている。

彼らは、かつて、郊外にゆったりとした一軒家を持ち、夫婦に子供2~3人。車も2~3台所有し、買い物はそのドデカいアメ車で巨大スーパーに乗り付ける。

週末は近所の人や職場の同僚を自宅に招いてパーティーざんまい。そんな豊かな生活を送っていた人たちだ。

しかし、現在は、グローバル化の進展とともに勤務していた工場や職場が人件費の安い外国に移転し、リストラされてしまった人たちでもある。

国際的な競争の中で、弾き飛ばされてしまった中間層。

トランプは、選挙戦を通じてツイッターで彼らに語りかけた。

「雇用を創出する。移民を規制する。米国を再び偉大な国にする」と。

そして、トランプは勝った。

 

競争と戦いの果てにあったもの

 

おそらく、多くの米国人は疲弊しているんだろうと思う。

絶え間なく続く他者との競争と戦い。このまま国際化が進めば、自分たちは、ますます不利な立場に置かれるのではないか。

保護主義は悪いけれど、自由貿易は自分たちにとってもっと有害だ。

これ以上の競争と戦いなんて、やってられない。つぶれてしまう。

そのような思いが、これら没落中間層にトランプを選択させたのではないかと、私は思うのだ。

同じようなことが、昨年の6月にもイギリスで起こった。イギリスのEU離脱である。

周知のとおり、EUでは人とモノの自由な行き来が保証されている。

その結果、安い労働力は、比較的裕福な国へとなだれ込むことになった。

経済が絶好調のドイツを除き、英国を始め他の国々では、一般労働者と移民との職の奪い合いがますます激化している。その結果、移民によって職を奪われた人々が、EU離脱の道を選んだのが、昨年6月の英国での住民投票であった。

移民の制限、EUからの離脱は、英国だけの現象ではない。

現状、EU各国は、国内におけるEU懐疑派の存在に怯えている。

そして、このまま、自国の労働者が安い移民との間で厳しい競争にさらされ続ける限り、EU残留派よりもEU離脱派の勢いが強まってもおかしくない状況が続いているのだ。

 

この道はどこにつながるのか

 

競争はある。いつでも。どこにでも。人生は、常に戦いの場であり、戦場なのだ。そして、その結果として勝者と敗者が必ず存在する。当たり前だ。

しかし、一方で、こんなことも思う。

死ぬまで競争する人生って辛くないだろうか?

他者と戦い続ける人生に何か意味があるのだろうか?

競争と戦いの人生って、要するに、他者をライバルとみなす、いやもっと言えば、敵とみなす生き方なんじゃないか?

その中で、他者に憐れみをもってやさしく接することができるのだろうか?

例えば、この戦いにあなたが勝ったとしよう。しかし、次の戦いがすぐに始まる。負けた相手に対して、やさしく接する暇も余裕もなく。

心の問題なのだろうか?なにか制度上に欠陥があるのだろうか?

次回に続きます。

 

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