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新日鉄の株価が2,800円!?株式の売買単位統一で違和感をおぼえる投資家たち

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日本取引所グループが10年ほど前から進めてきた株式売買単位の統一。

最終的に、日本の株式市場では、売買単位を100株に統一するという。

その売買単位の統一に伴い、副作用ともいえる株式併合を行った結果、今日(2月15日)時点で、新日鉄の株価2,800円、神戸製鋼は1,130円、平和不動産は1,600円などなど。

これらの会社の株価は、長年株式市場を見続けてきた投資家たちが、非常な違和感をおぼえる株価になってしまった。

そもそも、売買単位の統一の必要性は、何だったのか?

その目的について調べるために、日本取引所のホームページにアクセスして要約すると、

  1. 国際競争力の向上
  2. 投資家の利便性の向上
  3. 市場利用者の利便性の向上
  4. 株式流動性の向上
  5. 株式発行会社の資金調達の円滑化
  6. 誤発注リスクの低減

ということになる。

その中でも、われわれ投資家にとってもっとも重要なのは、2番と4番だ。

6番の誤発注リスクの低減は、100株を1,000株と入れ間違える入力ミスだから、これは自分自身で気を付ければよろしい。

投資家の利便性の向上

 

それで、まず、2番目の投資家の利便性の向上というところだけれど、100株単位に統一すれば、本当に利便性が向上するんだろうか?

たしかに、株価×100で最低投資金額が計算できるけれど、たったそれだけ?

おそらく、それだけではないはず。

現在1,000株単位で売買されている値がさ株の最低購入代金を引き下げるという目的もあるんだろう。

例えば、今日、約3,300円で取引されている住友不動産株の最低購入代金は330万円。

たしかに、投資初心者が購入するには躊躇する金額だ。

これが、100株単位で購入できれば、33万円。ぐっと、敷居が低くなる。

では、株式流動性の向上については、どうだろう。

かえって低下した流動性

 

ここで一つ例を挙げる。

平和不動産は、2012年9月に売買単位を1,000株から100株に変更した。

それに伴い株式併合を行って、1株を0.2株に併合。

そして、併合日からいきなり、株価が5倍になった。

下のグラフは、その平和不動産の月間売買出来高を棒グラフにしたもの。期間は、2006年1月から、2016年12月まで。

 

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ちょっと見づらいかもしれないけれど、2012年9月を境に出来高が急減しているのが分かる。

それまでは、わりと月間2千万株くらい出来ていたのに、今では、2千万株出来る月がなくなってしまった。

つまり、明らかに流動性が低下している。

まあ、株価が5倍になったんだから、出来高が減るのは仕方がないのかもしれない。

しかし、私の周囲の投資家たちは、一様に、

「板が薄くなって、やりにくい」

と言っている。

つまり、売買の板が小口になってしまい、かえって、大きな資金を動かせなくなった、と嘆いている。

これは、売買単位を1,000株から100に引き下げ、さらに株式併合をした会社の株式について言えることだ

流動性の向上どころか、むしろ、流動性の阻害になってしまい、個人投資家、特に大口の投資家が逃げていく原因にもなっているんじゃないかと思う。

失われた値動きのダイナミズム

 

さらに、東京建物は、2015年6月に売買単位を100株にし、同時に株式併合を行った結果、株価が2倍になった。

東京建物の株価は、私も長年にわたって追いかけているので分かるのだが、株式併合後、値動きのダイナミズムが失われたような気がする。

以前は、もっとダイナミックに株価が変動していたのに、併合後、値動きが大人しくなったような気がする。

値動きが大人しいのは、いい意味でボラティリティが低くなったということで、穏やかな値動きを好む投資家にとっては有難いかもしれないけれど。

私のような、派手な動きを好む投資家にとっては、なんとも物足りない。

ただ、株式併合後も、相変わらず派手な値動きをしているスクリーンという会社もあるため、この辺りは、一概には言えないかもしれないね。

狂った感覚

 

私のように、株式の値動きの感覚だけで売買している投資家にとって、いきなり、定位株が値がさ株になるのは、感覚が狂ってしまう。

例えば、新日鉄のように、株価がいきなり10倍になると200円が2,000円になる。

だから、200円の10円高というのと、2,000円の100円高というのは、同じなわけだ。

どちらも5%高。

でも、私のように、定位株の感覚に慣れてしまった人間にとっては、この二つは、ぜんぜん感覚が違う。

このあたりは、感覚の問題だから、うまく言葉に言い表せないけれど・・・。

例えば、

とうとうと流れ落ちる滝の流れを想像してみて。

その流れを遠くで見た場合と、近くで見た場合の違いと言っていいのかな。

ようするに、200円の10円高というのと、2,000円の100円高というのは、比率にしたら全く同じなんだが、値動きの受け止め方から言えば、まったく違うのだ。

このあたりは、定位株の値動きに慣れている人には分かると思うけれど。

改めて、人間の感覚の不思議さを思う。

だから、日本取引所が進めている取引単位の統一については、やった方がいいんだろうけど。

でも、それに伴い株式併合を行って、低位株や中位株がいきなり値嵩株になるというのは、非常にやりにくい。

特に、私のように値動きのみに頼って売買している投資家にとっては、訳が分からなくなってしまう。

おそらく、このような経験をしている個人投資家は多いのではないだろうか。

私の場合は、株式併合をした会社の株は、しばらくの間、値動きを見守って、自分には合わないと思えば追跡しないようにしている。

やりにくくなったなー。

 

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