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ネーナ「ロックバルーンは99」:80年代洋楽最強の一発屋伝説

 

80年代洋楽の最大にして、最強の一発屋と言えば、ネーナでしょう。

80年代の洋楽好きでG.I.オレンジを知らない人でも、ネーナの「ロックバルーンは99」を知らない人はいない。

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ネーナの「ロックバルーンは99」は、最近でも、ちょくちょくテレビのバラエティー番組などで使用されることが多いから、今の若い人たちも知っている曲だと思う。

「ネーナ」というのは、ドイツのバンドの名前であり、そのバンドの女性ボーカルのニックネームでもある。

女性ボーカルが3歳の時に、家族でスペインに旅行した際、「小さい女の子」を意味するスペイン語「ネーナ」の愛称で呼ばれたことが、バンド名とボーカルのニックネームとなった。

1981年に結成された「ネーナ」が、1983年に発表したシングルこそ、「ロックバルーンは99」だ。

当初、ドイツ語バージョンだけの発売だったが、英語圏でも人気を博すと、英語バージョンも発売された。

この曲は、ドイツ国内でヒットチャート1位を獲得しただけではない。

スイス、オーストリア、イギリス、カナダ、日本など、世界中の国々でヒットチャート1位を獲得している。

アメリカでは、残念ながら、ヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」に抑えられ、1位を逃しているが、とにかく世界的にヒットした曲である。

しかも、今に至るまで、ドイツ語で発売された曲の中で世界中でヒットした曲は、これ以外にはない。

それだけ大ヒットした曲なのだ。

ちなみに、ネーナは1984年に初来日しコンサートを開いたが、「ロックバルーンは99」が世界的に大ヒットしただけで持ち歌があまりなかった。

だから、彼らは「ロックバルーンは99」を、1回のコンサートでなんと4回も演奏したという。

 

 

「ロックバルーンは99」は反戦歌

 

世界中で大ヒットした「ロックバルーンは99」なのだが、実は、この曲は反戦歌なのだ。

歌詞のあらすじを書くとこうなる。

 

誰かが飛ばした99個の風船が、風に流されて、飛んでゆく

その風船を、ある国の軍事システムが、敵国の攻撃だと勘違いした

風船に向かって発射された核ミサイル

やがて、世界は核戦争に巻き込まれ

99年間続いた戦争の果てに世界は廃墟と化す

すべては、ただの風船から始まった戦争なのに

廃墟と化した大地を歩いているひとりの女性(ミュージックビデオではネーナ自身)

女性は風船を手に取り

空に向かって飛ばす

そして、その風船が飛んでゆくのをいつまでも静かに見守っている

 

あらすじは、こんな感じかな。

でも、この曲の意味を理解してみると、こんな曲では到底踊れそうにないように思う。

踊るのに躊躇してしまう内容なのだが。

しかし、実際、この曲がヒットした最大の要因は、ディスコでの大ヒットなのだ。

ちなみに、この当時は、今のクラブのことをディスコと言った。

この曲を大音量で流しながら、毎夜、世界中の若者たちは踊り狂ったものだ。

でも、一体、どれだけの若者たちが、この曲を反戦歌だと認識していたのだろうか?

この曲に込められたメッセージは、果たして、若者たちに伝わったのだろうか?

 

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一発屋としてのネーナ

 

セカンドシングルである「ロックバルーンは99」は世界的に大ヒットしたのだが、その後が続かなかった。

これが、ネーナの最大の不幸だと言える。

あまりにも、注目されすぎて、ハードルが上がってしまったのだろうか。

期待先行のファンにも原因はあるのかもしれないが、この後、ネーナは何枚かシングルを発表するが、いずれも成功していない。

そして、いつの間にか表舞台から姿を消してゆく。

1987年、バンド解散。

ネーナと言えば、我々のようなアラフィフのオッサン世代なら、誰でも知っているくらい有名だった。

それも、日本だけではなく、世界中のアラフィフ世代なら誰でも知っている。

セカンドシングルの大ヒット以降、ヒット曲に恵まれなかったネーナだが、しかし、その栄光は決して忘れられることはない。

ドイツ語の曲で、これほど世界中でヒットした曲はないわけだから、ドイツ国家から勲章をもらってもおかしくないと、私などは思う。

単に一発屋というけれど、世界中には何十万、何百万というバンドがいる中で、たった1曲さえヒットせずに解散していくバンドは、どれだけあることか。

それを考えると、一曲だけでも大ヒット、しかも世界的な大ヒットを飛ばしたんだから、やっぱりネーナは偉大なんでしょう。

ただ単に一発屋というけれど、ネーナにとっては、「ロックバルーンは99」は勲章なんだ。

しかも、特大の勲章なんだと思う。

 

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その後のネーナ

 

ネーナは、バンド解散後も、ソロ活動を続けていた。

ただし、ほとんどヒットしなかったようだ。

また、音楽活動以外に、声優や司会者としてテレビにも出演していたらしい。

だから、歌手としてのネーナは、いつしか人々の記憶からすっかり消え去ろうとしていた。

ところが、そんなネーナの環境を大きく変えるようなムーブメントが起こった。

日本と同様、ドイツでも、80年代ブームが押し寄せてきたのである。

2002年に、ネーナは再び元メンバーとバンドを再結成して、「ロックバルーンは99」を新バージョンで発表すると、たちまち人気が復活した。

まさに、奇跡的なカムバックとなったわけだ。

また、2005年に発売したシングルが、ドイツ国内でヒットチャート1位を獲得するなど、近年、ドイツ語圏を中心に精力的に活動を続けているという。

もちろん、往年のネーナを知る我々アラフィフ世代からしてみれば、物足りない気もするが。

でも、立派なことじゃないか。

50を超えた女性が、今でも、元気にバンド活動をしているんだから。

まさに、我々アラフィフ世代の「希望の星」だと私は思う。

 

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