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キャバクラにハマっていた私は、半年で卒業した:自分の夢と真摯に向き合った若き日の思い出

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キャバクラにハマっていた時期があった。といっても、半年ぐらいのわずかな期間だったが。

しかし、その半年間、ほぼ毎日キャバクラに通っていたのだから、我ながらよく体がもったものだと思う。

当時は、私も二十代半ばだったから元気だったのかもしれないが。

今はどうか知らないが、当時のキャバクラは月曜から土曜まで営業し、日曜日だけ休みだった。

私のような会社員は、当然、完全週休二日制だったから、わざわざ会社が休みの土曜日までキャバクラに行っていたんだなあ。我ながら、異常だと思う。

あの頃は、私もどうかしていたんでしょう。

頭がオカシかったに違いない。

本日は、キャバクラ通いで頭がイカれていた私が、半年でキャバクラを卒業した時のはなし。

 

自分の人生を振り返ってみると、いろいろな出会いがあった。その中でも、不思議な出会いはあるもので。

その人物との出会いがなければ、私がキャバクラにハマることはなかった。いや、そもそもキャバクラに行くことすらなかっただろう。

その出会いは、ふとしたきっかけだった。たまたま、ふらっと立ち寄った居酒屋で、隣に座っていたオッサンに話しかけられたことが、そもそもの始まりだった。

なんでも、そのオッサンは、当時五十代半ばの中小企業の社長で、会社をいくつか経営しているということだ。

 

そこで、そのオッサンと意気投合した私は、誘われるがままに、キャバクラへと一緒に行く羽目になった。しかし、その時は、実際、そんなところに行きたくはなかった。

やっぱり、どこか警戒していたところがあったんだろうと思う。

ボッタくられるんじゃないか?とか。

何しろ、それまでの人生で、キャバクラなんかに行ったことがないのだ。

田舎で18歳まで育ち、それからは都会で大学生活を送っていたけれど、金がないので飲みにも行けず、酒とつまみを買って友人と部屋で飲むのがもっぱらだった。

 

それが、いきなり知らないオッサンに連れられてキャバクラデビューしたのが、二十代半ばのその時だった。

そのオッサンは、キャバクラがものすごく好きなオッサンで、このオッサンとはその後も一緒にツルんでキャバクラに行っていたから、ここでは、キャバクラ社長と仮に呼んでおこう。

 

それで、私はそのキャバクラ社長に連れられて、こわごわキャバクラに入ったものの、思った以上に楽しかった。

その楽しさは、想像をはるかに超えていた。

そりゃそうだ。今まで、そんな世界は話には聞いていたけれど、実際に目で見たことも、ましてや体験したこともなかったからね。

女の子は、やさしくしてくれるし、どんどん話しかけてきてくれるし、何を言っても笑ってくれるし、トイレから出てくるとドアの外で手を拭くためのおしぼりを持って立ってくれているし。

 

もしかして、この女の子は、オレに気があるんじゃないか?

などと錯覚もするわね。

私もまだ若かったし、何よりも、そもそも、そこがそういう場所であるということさえ分かっていなかったんだから。

大学時代なんて、汚いアパートで、野郎たちと安酒を飲んでいただけなんだから。

 

薄暗い黄色いライトの光に包まれた店内で見る女性たちが、なんとキレイだったことか。柔らかなライトの下では、厚い化粧なんて気にならなかったし、薄いケバケバしいドレスがヒラヒラと揺れて、まるで天女のようだった(←表現が古い?)。

 

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まあ、そんなことで、夢のような時間が過ぎていくわけだ。

え? もう閉店ですか?

いきなり、現実に引き戻されていくオレ。

現実に引き戻されていった私の頭の中を、真っ先に¥マークがよぎったね。

オレ、今日は、いくら持ってきてたっけ? 足りるかな? 足りなかったらキャバクラ社長に借りよう。

てなことで、勘定を払うために財布を出したら、そのキャバクラ社長が、一言。

「お兄さん、年上の大先輩に、恥をかかせるもんじゃないよ」と言って、私の分も含めて、全部払ってくれた。

 

エ? エエ?? マジですか? これって夢じゃないよね?

 

おそらく、キャバクラ社長は、合計7、8万円くらい払ったんじゃないかな。私は、先に店を出されたから、詳しくは知らないし。社長に聞いても、ただ笑っているだけで、お金のことは教えてくれなかった。

みなさん、うらやましいですか?

しかし、これで驚いてはいけない。その日を境に、私は、ほぼ毎日キャバクラ社長とキャバクラ通いを始めたんだが、ついに、一度も私がお金を払うことはなかったのだ。

一度も、ですよ。一円も、払わなかったんだから。

 

おお!! 神よ!!!

やっぱり、まじめに生きていれば、神様はいるもんですね。

そうだ。そうだ。神様は、私のような人間にこそ、微笑んでくれるんだ。

その時は、そう思っていました。

 

それから、ほぼ毎日、キャバクラ社長と待ち合わせをして、キャバクラに通う私の習慣が始まった。自分でいうのもなんだが、当時はモテたよ。

おそらく、キャバクラに来る客の年齢層がかなり上、40代、50代だったから、20代半ばの私は、キャバ嬢たちにも珍しかったんでしょう。

彼女たちにとっては、私に対して、職場恋愛に似た感情があったんではないでしょうか。キャバ嬢たちが休みの日は、それは大体日曜日だったが、誘われるままにドライブに行ったり。おいしいお店を教えてもらったり。それから・・・・。

 

あとは、みなさんのご想像にお任せします。

ま、おたがい若いんだから、そりゃ、いろいろなことがありますわね。

 

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それで、私は、相変わらず、キャバクラ社長と一緒にキャバクラに通う日々を過ごしていた。毎回、オゴられるばかりのキャバクラ通いに恐縮しつつ。

また、キャバ嬢の休日には、彼女たちとデートを楽しんでいた、そんなある日のこと。

大学時代の友達にばったり出会った。

彼女とはゼミが一緒で、それなりに話をしていたが、特に親しい間柄ではなかった。よくある単なる友達っていうやつ。

 

久しぶりに出会って、居酒屋で一緒に飲んだ。たしか、彼女も金融機関に就職したはずだ。私とは違う会社だったが。

それで、しばらく、彼女の話を聞いていた。その彼女のはなしによると。

彼女は、今、アメリカの大学院に行くための勉強をしているそうだ。仕事はキツイけれど、彼女の将来のキャリアアップには、絶対米国の大学院留学は欠かせないそうだ。

だから、睡眠時間を削って、仕事と勉強をこなしているんだそうな。

 

そっか、アメリカの大学院留学か、スゴイな。仕事も大変だろうに、勉強も両立させるなんて。

そういえば、彼女は、昔から授業もきちんと出て、まじめだったからな。目標に向かってまっしぐらに走っているんだね。

そんな彼女に比べて、オレは・・・・・・・。なにやってんだよ・・・。

 

彼女の話を聞きながら、物思いにふけっていた私。突然、彼女が、私に質問してきた。

 

「ところで、キバショー君は?」

「へ? なんですか?」

「だから、キバショー君はどうなのよ? 私生活はどうなの? 仕事は? キバショー君も留学するんでしょ? キャリアアップのために」

「え? オレ?」

 

正直、彼女の問いに対して、その時の私は、答えを持っていなかった。まさか、彼女の前で、「クラブ活動に励んでいます」などと胸を張って言えるわけもなく。

 

「ええ、まあ、なんとかやってますよ」などと、大汗をかきながら、言葉をのどの奥から絞り出すのがやっとな状態だったんだ。その時のわたしは。

てゆーか、同級生なのに、敬語を使っている時点で、すでにオカシイよね。

「なんで、同級生に敬語やねん!!!」って、ツッコミたくなるよね。

 

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そのあとは、彼女との会話があまり頭に入らなかったのを覚えている。

つーか、私は、すでに自分の中に入り込んでいた。

 

いったい、なにやってんだろ? オレ。

 

その後、彼女と別れてからも、家にどうやって帰ったかすら、覚えていない。頭の中は、ずっと。

 

いったい、なにやってんだろ? オレ。

 

ばかり。

家に帰って、じっくり考えてみた。考えれば考えるほど、なんだか、自分が情けなく思えてきた。

こんなことでいいのか? オレ。

オレの夢って、なんだっけ?

そもそも、オレって、なにがやりたいんだったっけ?

それから、自問する日々が続いた。それと同時に、キャバクラ社長の誘いも断ることが多くなってきた。

 

ある日、私は、決心した。

よし、俺も彼女を見習って、アメリカの大学院に留学するぞ、と。

まあ、そんな決心をしたものの、ダラダラと勉強を続けていたから、結局実際に留学するまでに2年近くかかってしまったんだが。

 

以降、キャバクラ社長とは、会わなかった。

だから、私のキャバクラ通いも、半年で終わった。

今に至るまで、キャバクラに行っていない。おそらく、すでに私の中では、一生分、キャバクラを堪能したんだろうと思う。

今では、キャバクラに行きたいとすら思わないのだ。

 

そして、キャバクラ社長とは、留学するまで、年賀状をやり取りする間柄が続いた。留学して以降は、私が住所を転々としたため、今では、音信不通になってしまった。

一方、私が留学するきっかけを作ってくれた大学時代の友達は、私よりも先に無事留学し、帰国後は外資系金融で働いていた。そのうち、金融マンと結婚して、子供ができたという知らせを受け取ったのも、随分と前の話だ。

今は、彼女とも音信不通になってしまった。

 

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人生には、いろいろな出会いがある。その出会いをきっかけとして、自分の人生も大きく変わる。

たまたま、ふらっと立ち寄った居酒屋で、キャバクラ社長の隣に座らなかったら、私はいまだにキャバクラに行ってないかもしれない。だいたい、その当時、キャバクラなんて、私の中ではボッタくり酒屋と何も変わりはしなかったんだから、行くわけがない。

しかし、今思い返しても、キャバクラ社長は大物だったと思う。社長は、そもそも、なんのために私を毎日キャバクラに誘っていたのか、まったくの謎なのだ。

おそらく、キャバクラ社長が私のために支払ったキャバクラ代金だけでも、数百万円は優に超えていただろう。ひょっとしたら、1千万円近くいっていたかもしれない。

それでいて、私からは、一切金を請求しないんだから、不思議だ。いや、不思議を通り越して、訳が分からない。

 

そういえば、キャバクラ社長と一緒にキャバクラに行ったとき、そこのママが、私のことをキャバクラ社長に聞いたことがある。

「社長、このお若いお連れの方とは、どういう関係なんですか?」とね。

そしたら、キャバクラ社長は、

「ワシの息子だよ」と言った後、「ジョーダン、ジョーダン」と手を振りながら、笑っていた。

社長が私をキャバクラに連れて行ってくれた理由は、案外、そんなところにあったのかもしれない。

 

もし、人と人との出会いが、神様の意志だったとする。

それならば、このキャバクラ社長との出会いは、私にとっては、どんな意味を持っていたんだろうか?

また、大学時代の旧友との偶然の再開は?

キャバクラ社長との出会いが、私がキャバクラにハマるきっかけになったのは間違いない。そして、実際にハマった。

しかし、大学時代の旧友との再会により、私はあれほどハマっていたキャバクラ通いから卒業した。

いったい、神様は、私に何をさせたかったんだろう?

私に留学させたいだけであれば、大学時代の旧友との再会だけで良かったはずだ。キャバクラ社長との出会いは、必要なかった。

私がキャバクラにハマったとしても、一時期であり、今ではキャバクラなんかに行く気は全くないんだから、キャバクラ社長との出会いは必要なかったはずなのだ。

 

神様の意志はどこにあるんだろうか? 

いくら考えても答えがでない。

でも、いくら考えても分からないからこそ、出会いの神秘があるんだよね?

そうでしょ? みなさん。