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彼女とドライブに行った時のこと:不思議な体験

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もう十数年前になるだろうか。当時付き合っていた女性が結構運転好きでして。

これは、私だけの感覚なのかもしれないけれど。女性って、割と運転好きな人が多い、というか、運転がウマイ人が多いなあ、という感想を私は持っている。

ちょうど、私の愛車が事故で入院していた頃なので、彼女が運転する車の助手席に乗って旅行に行っていた時の話。

 

いつものように、彼女が運転する車の助手席に乗っていた。しかし、この軽自動車の乗り心地が悪いんだ。

シートなんて、少年ジャンプを3冊重ねたくらい固い。お尻が痛いなあ。腰も痛いし。

など思いながらも、彼女の話を聞いていると、眠くなってきて。

「それじゃ、オレ寝るから。着いたら起こして」と言って寝ようとしたのだが。急に、

ワーーー。ワーーーー。ワーーーー。

と彼女がわめく。

うるさいなあ。静かにしてくれよ、寝られないじゃないか。

そしたら、彼女は「ちょっとおー、あたしに運転させておいて、自分だけ寝るつもり? ヒッドーイ」などとブー垂れていました。

ま、それもそうだな、と思い彼女の話に適当に相槌を打ちながら、車窓に流れていく景色を見ていた。

 

どこまでも続く畑の向こう側には、雄大な山脈が連なり。

「あぁ、この景色、うちの田舎の景色にそっくりだなあ」などと思いながら、ここから何百キロと離れた故郷の景色と目の前の景色を重ね合わせてみる。

車の中は暖かいし、彼女は何かをしゃべっているけれど、こっちは適当に相槌を打っているだけで話の内容は全く頭に入ってこない。

それに、車が走っている心地よい振動が加わって、また眠くなってきた。

その時、赤信号で車が停車した。

何気なく、畑がどこまでも続く車窓の風景を見ていたら、一匹の犬が座っていた。

「あぁ、犬か」と何気なく見ていたら、犬もこっちを見た。

「あれ? あの犬、昔、実家で飼っていた犬にそっくりだなあ」などと見ていると、その犬も、こっちをジッと見ている。

「いや、やっぱり、あの犬は、実家で飼っていた犬だ。それにしても、なんで、こんなところに?」

おかしい。こんなところに、実家で飼っていた犬がいるはずがない。

だって、ここは、実家から何百キロも離れた場所だよ? 犬が一匹で歩いてきたんだろうか?

などと思いながら、なおも犬を見ていると、犬は、こっちのほうに走ってきた。

そう。私の方に一目散に走ってくるのだ。

その時、私は、「絶対、実家で飼っていた犬だ」と確信した。だって、何年も飼っていた犬だから、忘れるわけがない。

あの体の色と模様。あの顔つき。それに、あの走り方。

絶対、うちの実家で飼っていた犬だ。

そんなことを考えていると、一目散に走ってきた犬が、私に飛びついてきた。嬉しそうにシッポを振りながら。

私が、その犬を抱き上げると、犬は盛んに私の顔をなめ回す。

「お前、久しぶりだなあ。でも、どうして、こんなところにいるんだ? ここは、家から何百キロも離れているんだぞ? どうやって、こんなところまで来たんだ?」

と話しかけているうちにも、犬は、嬉しそうにシッポを振りながら、さかんに私の顔をなめ回す。

私も、久しぶりに、思いがけないところで出会った犬との再会で、うれしくって、うれしくって。

久しぶりに、犬を抱きしめて、撫でまわしていたが。

ふと、あることに、気がついた。

 

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「お前、たしか、オレが高校生の時に死んだはずだよね?」

そう。実家で飼っていた犬は、私が高校生の時に、死んだはずなのだ。

とすれば、この犬は、いったい?

 

その時、遠くで、誰かが私のことを呼ぶ声がする。

それが次第に大きくなってきた。

「ちょっとおー、今、寝てたでしょー? ズッルーい。自分だけ寝て。あたしは、一人で運転してんだかんね」

彼女の声だ。

あれ? オレ、ひょっとして寝てた? 夢を見ていたのか?

でも、夢にしては、いやにリアルな夢だったなあ。

なんか、さっきまで触っていた犬の感触が、今でも手に残ってるんだが。

一応、念のために彼女に聞いてみる。

「犬はどうした?」って。

そしたら、彼女は、「なに? 犬? もしかして犬の夢でも見てたん? ねー、どんな夢よ? 教えて、教えて」などと言う。

私は、「うん」とだけ言って、なおも窓の外を見続けていた。

 

よく考えてみれば、車に乗っているんだもん。犬が飛びついてくるわけがない。

まったく、おかしな夢を見たもんだ。

でも、いやにリアルな夢だった。だって、犬を抱き上げた時の重みや、撫でた時の感触もすべて現実のものと変わりなかったんだから。

 

みなさんにも、このような経験がないだろうか?

夢とも現実ともつかないような不思議な体験。いやにリアルな夢体験。

どっちが夢なのか、現実なのか分からないような体験が?

私はね、ときどき、ふと思うことがあるんですよ。

我々が生きているこの現実が、実は、すべて夢なんじゃないか?って。

そして、いつか、この夢が覚めるときがくるんじゃないか?ってね。

 

私のブログのこの記事を読んでいるみなさんも、ひょっとしたら、すべて夢の中にいるのかもしれない。

みなさん、耳を澄ましてみてください。

どこか遠くのほうで、あなたのことを呼ぶ声が聞こえてきませんか?