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「決められない」小池都政の決められない日々:オリンピックと築地と

小池都知事の人気が凋落の一途をたどっている。

ただ、世論調査を見ても、各社で支持率の水準自体が全く異なっているため、その数字自体には意味がない。

たとえば、ある世論調査では支持率が70%を上回っているのに、別の世論調査では支持率が60%を切っていたり。

重要なのは、支持率の推移だと思う。

たとえば、この世論調査が示すように、今年の1月の時点と現在とを比べると、小池都知事の支持率が大幅に低下している。

この低下傾向は、他の世論調査でも見られ、ようするに、全体として、小池人気が低下していることがはっきりとしてきた。

 

小池人気の低下の原因

 

この小池人気の低下の原因は、主に二つだ。

一つは、オリンピックの費用見直しが公約通りに進まなかったこと。

もう一つは、築地移転問題が一向に進まないこと。

この二点に尽きる。

 

小池都知事に対する期待はしぼむ

 

私は都民ではないが、小池都知事には密かに期待していた。

都知事として、オリンピックの費用の大胆な見直しに踏み切り、築地移転を白紙撤回して、豊洲を解体するか、市場以外の別の用途で使用するなど、都政を大改革した後であれば、ひょっとして将来的には、総理大臣になって日本の国のかじ取りを任せられるような政治家になってゆくのではないか?

そんな風に期待を込めて、都民ならぬ私も、小池都知事を応援していたものだ。

 

小池都知事の失敗と都民の失望

 

しかし、今現在は、オリンピックで多大な負担を強いられることになる都民の期待通り、オリンピック費用の大胆なカットもできないでいる。

もともと、コンパクト五輪で都民の理解を得ながら進めてきたオリンピックが、いざ蓋を開けてみたら、既存会場の使いまわしでコンパクトになるどころか、様々な競技会場を新設するというではないか。

小池都知事には、そんな無駄な支出を抑制してもらいたい、というのが、都知事選で小池氏に投票した人たちの願いではなかったのか?

そう考えると、オリンピックの費用問題で、もともと小池都知事を支持していた人たちを落胆させてしまったことが、やはり何といっても大きい。

 

築地移転については両論併記、なんじゃそりゃ?

 

そして、もう一つは、築地市場移転問題である。

この問題については、専門家の間でも意見が分かれているのだが、最近、築地移転問題を検証する東京都の市場問題プロジェクトチームは、報告書をまとめ上げた。

それで、その報告書の結論は、両論併記。

つまり、築地はいいけれど、豊洲も捨てがたいよねえ、などというどっちつかずの結論だった。

両論併記って、なんだそれ? 結局、何も言っていないのと同じじゃないか。

どんな連中がプロジェクトチームのメンバーになっているか知らんが、どちらか一方に結論づけることはできんかったんかなあ。

これで、結局、築地移転問題は小池都知事の決断に委ねられることになったわけだが、さあ、都知事は、どんな判断を下すのだろうか?

東京都議選までに、築地残留か、豊洲移転かを決断すれば、当然、選挙に大きく影響するはずだ。

小池都知事は、都議選までに結論を下すことができるのだろうか?

それとも、いつまでたっても、「なにも決められない」ままに、都議選を通過してしまうのだろうか?

 

運の悪い小池都知事

 

今振り返ってみると、小池氏は、都知事になるタイミングが少し遅かったのかもしれない。

もう少し早ければ、オリンピック費用の問題も、新会場建設の白紙撤回を含め、大ナタを振るうことができたのかもしれないのだ。

しかし、小池都知事が誕生したころには、もうすでにある程度建設工事が進んでしまっており、途中で建設中止の決断を下せば違約金を支払うことになるなど、すでに後戻りできない段階にまで進んでしまっていたということもある。

ボート会場、バレーボール会場の見直しにしても、時すでに遅し。

この時点で、小池都知事に打つ手はほとんどなかったのではあるまいか。

結局、小池都知事は、運が悪かったということになる。もう少し早く都知事になっていたら、あるいは、会場問題も見直すチャンスがあったのではないか、とも思うのだ。

 

都民ファーストのブレ

 

ただ、それでも、小池都知事には頑張って欲しかったなあ。

バレーボール会場なんて、横浜で十分だったんじゃないかなあ。

しかし、これまで、都民ファーストを掲げてきた小池都知事が、この期に及んでバレーボール関係者から反対されて、いきなり、アスリートファーストを主張しだしたのには、驚いた。

都民ファーストかつアスリートファーストなんて、そもそも、可能なのだろうか?

都民負担が膨大になるために、都民ファーストを掲げて少しでも安く済ませようとしてきたわけでしょ?

横浜の既存施設を使用すれば安く済むのに、「横浜では嫌だ」とバレーボール選手たちが駄々をこねたからと言って、急に、アスリートファーストを掲げ始める。

この時点で、都民ファーストがブレてしまった。

結局、バレーボールも新会場を作ることになるという結末に至った。都民たちから、「自分たちがファーストじゃなかったの?」という疑問が出てきて当然だ。

 

豊洲市場と「ハエの止まったおにぎり」

 

豊洲にするか? 築地にするか?

確かに難しい問題に違いない。なにせ、東京都のプロジェクトチームですら、両論併記で結論を丸投げしてくる状態なのだ。

確かに、専門家の言う通り、豊洲市場は、市場として使うには安全なのでしょう。科学的にはね。

しかし、豊洲市場を、そこで働く市場関係者や、豊洲の商品を購入する消費者が安心だと考えるのは、別の問題である。

ということで、例によって、ここでも安全と安心の問題が登場する。

安全と安心の問題なんて、聞き飽きました?

そうだよねえ。

 

では、簡単に、説明しておきましょう。

ここに、「ハエの止まったおにぎり」がある。

あなたは、食べますか?

 

食べるという人もいるし、食べずに捨てるという人もいるだろう。

食べるという人でも、気にせず全部食べる人と、ハエが止まったところだけ除いて、残りを食べるという人に分かれるはずだ。

ちなみに、私は、ハエが止まった部分を取り除いて、食べてしまう派だ。

まあ、個人の問題であれば、食べる派と、食べない派ということで、問題は簡単に片付くのだが。

 

しかし、問題は、

ハエの止まったおにぎりが売れますか? そのおにぎりに市場価値はありますか?

ということだろう。

ハエが止まったおにぎりを、わざわざ、そうと断って売る業者はいないだろう。

そもそも、ハエが止まったおにぎりを買う客はいるんだろうか?

そこが問題なのだ。

豊洲市場は、すでにベンゼンに汚染されており、水銀に汚染されており、それら健康に有害な物質が基準値の何倍ものレベルで検出されている。そして、そのことは、日本だけではなく、世界中の人が知っているのだ。

ベンゼンマグロを買う人はいるんだろうか? 水銀ブリを食べますか?

 

もちろん、科学者は、豊洲市場で扱われる食品については安全だと言っている。科学的根拠を元に。

しかし、それについては、ハエの止まったおにぎりも、科学的には全く安全であろう。心配であるならば、ハエが止まった部分を取り除いて食べればいい。それが、合理的な対処の仕方だと思う。

科学者は、「ハエおにぎり」について、「安全だから食べても問題ないよ」と言うに違いない。あくまでも科学的見地から見ると、そういうことだ。

しかし、消費者は、「ハエおにぎり」を買わないだろう。だから、「ハエおにぎり」は売れない。ということは、業者も廃棄処分せざるを得ない。

豊洲市場で扱う商品は「ハエおにぎり」みたいなもんだから、日本中で、世界中で受け入れられるかが、問題なのだ。

 

決められない日々は続く

 

最近、築地でも汚染物質が検出されているのだとか。なんだか、話がややこしくなってきた。どっちにしても、汚染の心配があるのであれば、せっかく作った豊洲市場に移転するのも悪くはない。

はたして、小池都知事は決断できるんだろうか?

なにも決められないままに時が過ぎていき、もうどうにもならなくなった段階で、ドタバタと駆け込みで決断を下すのだろうか?

小池都知事が何も決められない日々は、今日も続いてゆく。