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「ヤンキー先生」義家副大臣が権力の犬になり下がった日

連日、ニュース番組やワイドショーなどでは、加計学園の獣医学部新設に関する話題で持ちきりだ。

文部科学省が再調査を行った結果、省内で、「総理のご意向」と書かれた文書が存在していたことを確認したとのこと。

やっぱり、怪文書ではなかったんだ。

文科省の元事務次官が実名で告発して提出した文書を、菅官房長官は、今まで頭から「怪文書」と決めつけて、かつ、再調査を頑なに拒否してきたけれど。

結局、国民の声に押し切られて再調査した結果、「怪文書」と決めつけていたものが、実際に省内にあったじゃないか。

菅官房長官は、自身の責任を、どうやって取るつもりなんだ?

 

6月13日の委員会答弁

 

そして、私が、この再調査の過程で、もう一つ気になったことがあった。

それは、6月13日の参院農林委員会で、自由党の森議員の質問に答えた際の義家・文部科学副大臣の答弁である。ニュースソースはこちら

森議員が、「『総理のご意向』文書を告発した人は、公益通報者として保護されるのか?」と質問した。

それに対して、義家副大臣は、「文科省の現職職員が公益通報制度の対象になるには、告発の内容が具体的にどのような法令違反に該当するのか明らかにすることが必要だ」と答弁した。

そこで、森議員が重ねて、「公益通報者を守れないのか?」と質問した。

すると、義家副大臣は、「告発内容が法令違反に該当しない場合、非公知の行政運営上のプロセスを上司の許可無く外部に流出されることは、国家公務員法違反になる可能性がある」と答えた。

 

官僚の作文を読み上げただけの副大臣

 

義家副大臣の答弁は難解な言葉が使われていて、少々理解が難しい。

それも、そのはず。

義家副大臣は、官僚が書いた文書をそのまま読み上げただけだからだ。

ようするに、義家副大臣が言いたかったことは、場合によっては、今回の「総理のご意向」文書の存在を告発した文科省職員は、国家公務員法違反になりますよ、ということだ。

だけど、内閣府の要人が、「総理のご意向」という言葉を使って圧力をかけてまで通常の行政プロセスをゆがめる形で、文部科学省に対して、加計学園の獣医学部新設の認可を急がせたわけでしょ?

安倍総理の親友が経営する学校法人に対して、便宜をはかるよう、通常の行政手続きをゆがめるように圧力をかけた、ということは、国民の利益に反するわけですよ。

本来、このような学校の新学部の認可などというものは、公平に、透明に行われなければいけないわけで、その公平で透明な認可プロセスを捻じ曲げるよう要求した文書の存在を告発した文部科学省の職員が処分されるのはおかしいよねえ?

いったい、国家の利益を害しているのは、どっちなの?

安倍総理の友人に便宜を図る方? それとも、その便宜を阻止する方?

 

ヤンキー先生のヤンキーな半生

 

ところで、義家文部科学副大臣と言えば、「ヤンキー先生」として、非常に有名な存在である。

義家副大臣の半生がドラマ化されたこともあるし、たびたび、ノンフィクションで義家副大臣の教師生活を追いかける番組も放映されたこともある。

ただ、やはり、ヤンキー時代はとんでもない人物だったらしく、暴行で逮捕されたこともある。

また、本人は、否定しているものの、学習塾の講師時代、教え子の中学生との交際、つまり、淫行疑惑が噂されたり、さらに、教え子の母親との交際も噂されるなど、どこか、いつまでもヤンキー魂が抜けない、ぶっとんだ人生を送っていたようだ。

ただ、マスコミで有名になるにつれて、そういうスキャンダルに気を付けていたのだろうか、以後、そのテの噂が流れることはなくなった。

それとともに、義家副大臣のメディアへの露出も増え、番組のコメンテーターや、教育問題専門家として出演することも多くなった。

現在は、自民党の衆議院議員で、文部科学省の副大臣でもある。

暴行で逮捕されたどうしようもない不良が、今では文部省のナンバー2なのだから大した出世だ。

 

なぜ、告発した文科省職員を守れない?

 

かつて、教師時代の義家副大臣は、弱い立場の生徒を守る熱血教師というイメージが強く、ドキュメンタリー番組でも、そういうふうに取り上げられていたものだ。

ところが、自由党の森議員の質問に答える義家副大臣の答弁は、どうだろう?

官僚が書いた作文を、ただ読み上げるだけ。

しかも、勇気を出して、それこそ、不当に圧力をかけられていた文部科学行政を守るために告発した文科省職員を擁護することなく、「国家公務員法違反になりうる」などと、平気で答弁するとは。

副大臣にまで上り詰め、偉くなった途端、権力の犬になり下がった義家副大臣。

彼を応援した有権者は、こんな権力の走狗になり下がった「ヤンキー先生」の姿を見たくなかったのではなかろうか?

なぜ、彼は、森議員の質問に対して、「告発者は、僕が全力で守ります!!」と言えなかったのか?

「告発をした文科省の役人の行動に敬意を払います。彼らは、僕が全力で守ります!!」と、義家副大臣があの場で言えば、おそらく、彼は、男を挙げただろう、一躍スターに躍り出たことだろう。

それこそ、マスコミが連日、義家副大臣を称賛するニュースを垂れ流し、彼が政界でも大きな飛躍を遂げるであろう、その第一歩を踏み出したに違いない。

しかし、義家副大臣は、違った。

文科省の職員に対して、「国家公務員法違反になるよ」と、恫喝を加えたのだ。

義家議員は、副大臣だ。副大臣が、「国家公務員法違反になるよ」と言えば、恫喝と受け取らない職員はいないだろう。それが、副大臣という権力なのだ。

 

頼もしい森議員の発言

 

一方、委員会の最後に、質問者の森議員は、こう言った。

「告発した文科省の職員に対して、政府による報復の動きがあったら、私が許さない!!」と。

おおー。すばらしい発言ではないか?

これこそ、男気(?)あふれる発言だ。もっとも、森議員は女なのだが。

できれば、この発言は、義家副大臣の口から聞きたかったんだが。

 

6月13日は義家弘介の命日

 

義家副大臣は、教師時代、弱い立場の子供たちを守る教師として、その熱血ぶりが話題だったらしい。

ところが、不当な圧力を受けて正常な行政手続きがゆがめられたことを告発した文科省職員を、「国家公務員法違反になるよ」と、委員会の場で恫喝した。

人は変わるものだ。変わるものだけれど、彼の場合は、ひどくないだろうか?

国会議員になり、副大臣にまで上り詰めたら、人は、こうも変わるものだろうか?

権力は、人をこうまで変えるものだろうか?

副大臣と言えば、省内の権力者だ。その権力者から恫喝されて、委縮しない職員はいないだろう。

 

6月13日は、弱者の見方であった、かつての熱血教師が権力の犬になり下がった日である。そして、「ヤンキー先生」こと、義家弘介が死んだ日でもある。