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元SMAPメンバー3人の退社:謝罪生中継で公開処刑されたアイドルの今後

 

元SMAPメンバーである稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が、とうとうジャニーズ事務所を退社するという。

2016年1月、SMAPの元マネージャーの退社に伴うSMAPメンバーの退社に関するゴタゴタが新聞で報道されたのがきっかけで、SMAPをめぐる問題が日本中の話題になったのは、いまだに記憶に新しい。

昨年末、最終的にSMAPは解散するのだが、メンバーたちは、そのままジャニーズ事務所に残留して芸能活動を続けるものと見られていたのだが。ここにきて、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が事務所を退社することが決定したという。

 

異常な謝罪生中継

 

昨年の1月に番組の中で彼らの謝罪を生中継していたのを見て、これは、やはり異常だと思った。

何が異常かって?

決まっているじゃないか。日本の芸能界が異常なんですよ。まあ、日本の芸能界が異常なのは、今に始まったことではない。

そもそも、あの謝罪生中継は、謝罪ではない。単なる見せしめであり、公開処刑である。

つまり、「事務所からの退社を企てた不届きなヤカラは、こうなりますよ」と、全国放送でさらし者にしたのが、例の謝罪生中継の本質ではなかったか?

 

SMAP問題は社内問題

 

そもそも、ですな。

SMAPの退社をめぐるゴタゴタは、元はと言えば、SMAPの元マネージャーが退社したことに伴う問題だ。その敏腕マネージャーの退社に伴い、SMAPメンバーを引き抜こうとしたということが、ことの発端であったわけだ。

つまり、簡単に言えば、お家騒動であり、内紛であるわけですな。この問題は、あくまでもジャニーズ事務所内の問題であるはずだ。

ジャニーズ事務所内部の問題であるならば、それは、当事者同士が話し合い場を設けて、SMAPが詫びを入れて、両者が和解すれば、それで済むことだ。それで終わる問題ではないのか?

ところが、SMAPメンバーたちは、黒い喪服(?)を着せられて、神妙な面持ちでファンの皆様に対して「ご心配をおかけしました」的な謝罪をさせられた。

 

謝罪生中継は権力の誇示

 

一応、ファンに対するお詫びの形を取っているものの、その本質は、見せしめであり、公開処刑以外の何物でもない。

そして、あの謝罪生中継は、ジャニーズ事務所が、その力を誇示したいだけの示威行為ではなかったのだろうか?

「独立などというふざけたことを抜かすヤカラは、こうなるんですよ」

というジャニーズ事務所からのメッセージ。

売れっ子タレントを抱えるジャニーズ事務所ならではの、他の所属タレントに対する脅し、恫喝ではないだろうか?

 

謝罪生中継の意味

 

もう一度言うが、SMAPの退社問題の発端は、元マネージャーの退社問題である。そして、これは、あくまでもジャニーズ事務所内部の問題であるはずだ。

もちろん、SMAPファンにしてみれば、応援していたアイドルグループに、突如として退社・解散問題が持ち上がったから気が気ではないし。

テレビ局にしても、SMAP解散ということになれば、番組編成上問題があるだろう。

しかし、それにしても、いや、それならばこそ、テレビやラジオ局に対しては、ジャニーズ事務所が個々に誠意をもって対応すればいい問題である。

また、ファンに対しては、コンサートやウェブサイトを通じて、「ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」と言えばいいだけのこと。

全国ネットで彼らをさらし者にすることに、何の意味があるんだ?

 

日本の芸能界が抱える問題点

 

日本の芸能界は、大手芸能事務所が牛耳っており、テレビ局は、まるでその下請けのような立場にあるように見える。

本来、金と番組制作のすべての権限を握っているテレビ局が、一番強力であるはずなのだが。どうやら、大手芸能事務所には頭が上がらないようだ。

だから、人気タレントを数多く抱える有力芸能事務所のごり押しで、ドラマの出演者が決められる。顔がかわいいだけの、演技が未熟なアイドルが出演するドラマの質の低さ。

タレントのイメージを保つために、芸能事務所がドラマ制作にまで口を出すことで、まともなドラマ作りもできなくなったと言う。

それが、最近のドラマの視聴率が軒並み低下している理由の一つとして挙げられている。

SMAPメンバーの謝罪生中継は、売れっ子タレントを多数抱えるジャニーズ事務所という有力事務所が、下請けのフジテレビを使って自らの力を誇示した示威行為そのものに過ぎない。

「我々に逆らったら、こうなりますよ」と。

 

干された告発者たち

 

日本の芸能界は、いわば小さな村である。有力事務所が支配し、テレビ局がその事務所の下請けとなっている。

だから、新人タレントが、月給5万円などという、最低賃金を無視した奴隷契約を強いられ、それが当たり前のこととして通用しているのだ。

そして、それに異を唱えたものに対しては制裁が加えられる。干される。仕事がなくなる。芸能界で生きていけなくなる。

たとえば、いまだにほとんど目立った活躍のない「のん」こと能年玲奈や、出家して事務所を飛び出した清水富美加など。

彼女たちは、事務所の不当な扱いや、日本の芸能界のおかしな点を告発した勇気ある人たちである。「千眼美子」などという一般人には意味不明の改名をした清水富美加は別として、能年玲奈などは、早いとこ復帰してドラマや映画に出してあげてもいいだろうと思うのだが。

まあ、能年玲奈も、「のん」などと訳の変わらない名前に改名したのは、洗脳疑惑をあおるだけの失策だと、私などは思ってしまうのだが。

「ホレ見ろ、やっぱり、頭がおかしいじゃないか」と、普通の人なら誤解してしまいそうな「のん」という響き。

のん。

Non? 

むしろ、アルファベットの方がよかったか。

逆に。

 

問題を克服したハリウッド

 

一方、アメリカのハリウッドでも、昔は、日本と同様酷かったようだ。マフィアがらみのエージェントなどがハリウッドを牛耳っていた時もあった。

てゆーか、映画産業は、マフィアのような無法者の巣窟でもあった。実際、マフィアの構成員が映画に出演していることなども多かった。

それが、1930年代前半に俳優組合が組織され、不利な労働条件の改善、搾取的な奴隷契約の撤廃など、俳優の権利擁護に大いに貢献したとされている。

日本でも、いまだに暴力団とつながっているのではないかと、噂されている芸能事務所があったりするが、日本の芸能界で、芸能人組合を作ろうとする動きも、今のところはない。

てゆーか、そんな動きが表面化したら、すぐにツブされるに決まっている。

あのトップアイドルだったSMAPでさえ、全国放送のテレビで公開処刑されたんだよ?

芸能人組合をつくる動きが出てきたら、それこそ、現在の有力芸能事務所がこぞって、テレビやラジオや、映画製作会社、さらにはスポンサーなども巻き込んで、ツブしに来ることは間違いない。

 

夢を売れない芸能人

 

しかし、明らかに、日本の芸能界のこんな状況が、良いはずはない。

SMAPの例の謝罪生中継を見て、彼らに憧れるだろうか? こんな打ちひしがれたトップアイドルに、芸能界を夢見ている若者は、憧れを抱くだろうか?

夢を売れない芸能人。

そんなもの、芸能人であるはずがない。芸能人は、夢を売ってなんぼのもんじゃん?

SMAPの謝罪生中継は、権力には逆らえないという、我々が嫌というほど見てきた現実を、改めて、しかも、あからさまに突きつけてきたわけだ。

謝罪をしていたSMAPに憧れを抱く人がいないのは、当たり前のことだ。

タレントなんて、所詮は、事務所の奴隷なんだよ、というメッセージ。

芸能界に憧れる若者は、一体、どんな夢を見ればいいんだ?

 

3人に願うもの

 

今回、元SMAPのメンバーである稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が、とうとうジャニーズ事務所を退社するという。

そういえば、この3人は、例の謝罪生中継以降、あまりテレビで見かけないなあ。やっぱり、干されていたのかね。

それでも、もともと同じく退社組に入っていた中井は今でもテレビで活躍しているんだから、今回退社する3人だけが干されていたとは考えづらい。

まあ、3人の胸の内は分からないが、芸能活動は続けるんだろうか?

もし、続けるんだとすれば、再び、若者たちに夢を与えられるような仕事をしてほしいなあ。

芸能人って、やっぱり、夢を見させるのが仕事なんだからさ。