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玉虫色の豊洲移転と小池都知事が陥ったポピュリズムの罠

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小池知事が、とうとう懸案の豊洲移転問題にケリをつけるのか?

6月21日の午後のワイドショーは、各局とも、この話題で持ちきりだった。

築地残留か? 豊洲移転か? いやいや、豊洲に仮移転して再び築地に戻るのか?

それで、ふたを開けてみれば、築地を残しつつ、豊洲移転!!

はあ? なんですと?

築地を残しつつ、豊洲移転???

え?

完全に豊洲に移転するんじゃないの?

築地も残す?

そもそも、そんなこと可能なのか?

よく分からない。

記者会見での小池都知事の説明を聞いてもよく分からない。

 

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どちらにもいい顔をしたい移転

 

その後のニュース番組での解説者の説明によると。

とりあえず、中央市場としての機能は、すべて豊洲に移転する。そして、築地は更地にした後、5年後をメドに再開発して、「食のテーマパーク」を建設する。

さらに、豊洲に移転はするものの、「やっぱり築地の方がいい」という業者は、築地に戻ってもいいよ。

ということらしい。

う~~ん。なんだか、うまく行きそうで、うまく行きそうにない。

要するに、築地残留派と豊洲移転派の、どちらにもいい顔をしたいがための結論だ。そして、これは、明らかに都議会議員選挙で都民ファーストの会が有利になるように仕組んだ結論でもある。

その証拠に、小池知事の「築地を残しつつ豊洲移転」は、都議会議員選挙前に発表を急いだためか、肝心のところが詰め切れていない。

 

財源のメドが立っていない移転

 

そもそも、財源はどうするんだろう?

当初は、豊洲に移転した後、築地市場跡地を売却して、豊洲の建設資金を回収するはずだった。

あるいは、築地残留にしたところで、豊洲市場を売却して、築地再整備の資金を回収するはずである。

要は、どちらか一方に市場を建設し、一方は、最終的に売却して費用を回収するスキームだったはずだ。

それで、今回の「築地を残しつつ豊洲移転」の場合は、豊洲市場の建設資金が回収できないばかりか、築地のテーマパーク建設資金も、さらに支出しなければいけない。

いったい、どこにそんな金があるんだろう?

 

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選挙目当ての移転発表

 

とまあ、そもそもの建設資金を始めとする財源問題すらメドが立っていないんだから、両方にいい顔を見せるための、この計画の実現性に疑問符が付くのは当然であろう。

結局、実現可能性が著しく低いこのような計画を、この時期に、小池都知事が発表したのは、これはやはり、都議会議員選挙目当てである、と断言せざるを得ない。

もちろん、都議会議員選挙目当てでも構わないのだが、しかし、これまで何カ月も豊洲移転の決断を先延ばししてきたにしては、まったく細部が詰め切れていない残念な結果になってしまった。

そう。残念なのだ。

 

小池都知事はいい顔をしすぎ

 

思うに、小池都知事は、みんなにいい顔をし過ぎなのではあるまいか?

これまで、小池都知事の政治手法はポピュリズムだと批判されてきた。しかし、私は、必ずしも、ポピュリズムが悪いわけではないと思うのだ。

有権者の窮状を無視して、利権獲得に血道をあげている政治家などと比べたら、ポピュリズムの方が、まだましだ。有権者寄りの政治だからだ。目線が利権ではなく、有権者の問題に向いているからだ。

小池都知事の場合、都議会自民党を敵として、喧嘩を売ったまでは良かった。

しかし、その喧嘩は、実は中途半端だった。

たとえば、小池都知事自身の自民党籍を残しつつ、都議会自民党に喧嘩を売るというのは、そもそもが、おかしな話なのだ。

小池都知事が自民党に離党届を提出したのは、ようやく最近になってからのこと。都民ファーストの会の代表に就任するということで、自民党を離党した。

いかにも、遅い。遅すぎるのだ。

 

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決められない都知事の原因

 

なかなか自民党を離党しなかった小池都知事の胸の内は分からないが。

なんだか、こう、煮え切らないというか。両天秤にかけているというか。

退路を断って物事に当たるという潔さがない。都議会自民党という敵を作ったものの、都議会自民党以外の利害関係者とのつながりを大事にするあまり、決断に迷いが生じているのではないだろうか?

小池都知事は、「決められない都知事」だと、自民党議員が攻撃しているが、小池都知事の決められない原因が、まさに、ここにあるのではないだろうか?

色々な利害関係者にいい顔をし過ぎなのではないだろうか?

今回の豊洲移転問題で、築地残留、豊洲移転、どちらを決定するにしても、絶対に反対派の人たちからクレームが来るし、批判されるのは目に見えている。

ひょっとしたら、小池都知事は、そのようなクレームや批判に耐えられないのではあるまいか?

 

小池都知事が陥ったポピュリズムの罠

 

だから、今回の「築地を残しつつ豊洲移転」などという、どちらの側にもいい顔をした、財源の裏付けさえもない、計画の実現性すら危ぶまれる結論を、しかも、都議会議員選挙の直前になって発表する。

豊洲移転反対派、賛成派の両方の票を狙っているだけの、絵に描いた餅に過ぎない豊洲移転。

ポピュリズムで有権者の人気を得ようとすればするほど、何も決められなく、どっちつかずの結論になるのは目に見えている。

どちらかに決断を下すというのは、つまり、必ず、反対派の激しい批判を浴びるということであり、政治家たるもの、そのような批判や非難に耐えつつも、信念をもって自らの政治信条に従って行動すべきではないのだろうか?

 

小池都知事は、ポピュリズムの罠に陥っているようにしか見えない。

利害関係者すべてにいい顔をしようとすれば、当然、何も決められないし、どっちつかずの決断を下すしかない。

小池都知事のこれまでの都政が、都民の期待を裏切るものとなっているのは、まさに、この点にあるのだと思う。

 

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何も変わらなかったオリンピックの会場問題

 

思えば、オリンピックの会場問題でも、そうだ。

オリンピックの会場建設問題も、すべて白紙に戻すと明言したまでは良かったが、最終的には、当初の予定通り、すべての建設を認めることになった。

あれほど騒いだにもかかわらず、ほとんど何も結果を残せなかったのを揶揄したマスコミが「大山鳴動ネズミ一匹」と報道した。もっとも、小池都知事は、この報道には不満だったようだが。

バレーボール会場を横浜に移す案が浮上したが、バレーボール選手側からの猛抗議で「アスリートファースト」などと言って見せた小池都知事。

都民ファーストと、アスリートファーストが両立するのだろうか?

そもそも、都民ファーストを掲げているから、都民の負担を軽減するために、バレーボール会場を横浜に移すことを検討したんでしょ?

それで、バレーボール選手から猛抗議が来たら、即座にアスリートファーストを唱える。

え? 都民ファーストじゃなかったの?

結局、都民ファーストどころか、当初の予定通り、バレーボール会場の建設を認めてしまった。

 

小池都知事に期待していたもの

 

ようするに、小池都知事はポピュリズムで人気を得たいがために、敵と見なした都議会自民党以外のみんなにいい顔をし過ぎるのだ。

ポピュリズムの罠に陥っているのだ。

ボート会場なんて、あんなに競技人口が少ないスポーツのために、何百億ものお金をかけて会場を新設する意味があるのだろうか?

レガシーにもならんよ、あんなもの。

埼玉とか、宮城の会場にすれば良かったんじゃないかなあ。もちろん、埼玉にしたところで、宮城にしたところで、いろいろな問題はあるし、反対意見も、批判も、非難もある。

しかし、それに堂々と向き合って、一つ一つの難題を解決するのが政治家じゃないの?

都民は、小池都知事に、まさに、それを期待していたんじゃないの?

 

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小泉元総理との政治手法の違い

 

小池都知事は、問題を提起しても、反対意見や批判があれば、すぐに変な妥協や、今回の豊洲移転問題のような訳の分からない奇妙な折衷案を作り出す。

要するに、小池都知事は、自分が敵とみなしている都議会自民党以外からの批判や非難、反対意見に立ち向かう勇気がないのだ。度胸がないのだと思う。

小池都知事の政界での師匠は、小泉純一郎元総理だと言われている。

なるほど、小泉劇場と言われた小泉元総理の政治手法に似ていなくもない。あえて、敵を作り出し、センセーショナルな話題作りで選挙に勝った手法は、小泉元総理のやり方とそっくりだ。

しかし、小泉元総理のように、反対意見や、批判、非難に面と向かって立ち向かい、自分の政治信条に従って、ブレずに着実に政策を実行していく信念は、小池都知事にはないらしい。

だから、批判されれば、急に「アスリートファースト」を持ち出して都民ファーストをないがしろにし、どちらか一方に決断することで生じる反対意見に向き合う勇気がないために「築地を残しつつ豊洲移転」などとどっちつかずのいいとこどりで、実際は詰めの甘い決断を下すことしかできない小池都知事。

 

それでもやっぱり小池都知事という消去法

 

女だから決断できないのか?

などと言えば、今時は、男女同権論者に怒られるだろうが。しかし、そんな男女同権論者にしても、小池都知事の今回の豊洲移転問題は、女々しい決断と感じられないだろうか?

まあ、そうはいっても、今度の都議選では、やっぱり、小池都知事率いる都民ファーストの会が勝つんだろうね。きっと。

なんせ、都議会自民党の人気がないんだから。それに、やはり、森友学園や加計学園問題で、自民党のイメージも悪い。

消去法的に、都民ファーストの会に入れざるを得ないんでしょうなあ。

しかし、国会と同じように、都議会でも巨大与党が誕生する問題が、のちのち、きっと生じるはずだ。国会での巨大与党の存在で、国民は、そうとう怒りを感じているだろうから、都議会でも、過半数を超えるような与党の誕生は良くないのかもしれない。

理想的なのは、自民党、都民ファーストの会(公明党も含む)、共産党の3つで票を分散させることなのかもしれない。

どこかが突出して巨大になると、国会の自民党のように、やりたい放題の都政になる危惧を、私は抱いている。

来月の都議会議員選挙で、都民はどのような選択をするのだろうか?

興味が尽きない。